学生募集: 大学院外部受験生向けの情報

小町を指導教員にと考えてこのページを訪れてくれた人、どうもありがとうございます。東京都立大学システムデザイン研究科情報科学域 小町研究室は自然言語処理の研究をしています。情報系に限らず、他分野の学科(人文・教育系を含む)出身で自然言語処理分野の基礎・応用の研究をしたい人を広く募集しています。研究の分かる(できる)エンジニアを輩出することを目指しています。本研究室は言語(英語、日本語)に関する知識、プログラミングに関する知識、機械学習に関する知識のいずれかに優れ、最先端の研究を挑戦する開拓精神に溢れた人をお待ちしています。また、研究室のダイバーシティを高めたいので、様々なバックグラウンドのある方を歓迎します。

内部進学生と外部受験生に共通する話題は共通情報としてまとめてあります。研究生を希望する人はページを分けました

博士前期課程の入試は、基本的に夏季入試で受験許可できる全ての定員が埋まりますので、夏季入試で枠が埋まらなかった場合を除き、冬季入試は受け入れていません。現在受験できるもっとも早い博士前期課程の入試は2022年1月の入試で、入学できるのはもっとも早くて2022年4月です。ただし、2022年1月の入試の定員は1名で、すでに受験許可を1名に出しているため、受けていただくことはできません。博士後期課程の入試については夏季・冬季合わせて受け付けています。

博士後期課程入試に関する概要

    • 入試は博士後期課程に進学後の研究計画について口頭発表をしてもらいます(2021年現在、オンラインでの面接可能であり、外国に在住している人の出願も認めます)。日本学術振興会特別研究員の申請に用いる研究計画書相当のものを提出してもらいます。情報系出身以外の人について、入学後に必要な数学力・プログラミング力等は研究テーマによるので個別にご相談ください(新入生向けの基礎勉強会への出席は必須としていませんが、人文系出身の人は出席した方がよいです)。社会人博士でない場合は(留学のために必要な)TOEIC 650点(あるいは相当する TOEFL スコア等)を取得している前提とします。社会人博士の人は(在学中の留学を求めないので)英語力は問いません。留学生も受け入れます。

    • 東京都立大学博士後期課程研究奨励奨学金(月15万円支給)への申請には日本学術振興会特別研究員(DC1)への申請が必須なので、課程博士に進学希望の修士または研究生の人は、採択される可能性に関わらず、DC1 に申請してください(進学の前年の5月ごろが〆切)。2022年度から2024年度に試験を受ける人は、文科省のフェローシップ事業に採択されているため、博士後期課程の3年間をカバーする奨学金が受給できる可能性が高くなっています。詳しくはお問い合わせください。

    • 2019年より、博士後期課程への進学の前に自然言語処理または関連分野における1本以上の対外発表(査読の有無は問いません)をお願いすることにしました。関連する学会発表がない場合は、まず研究生として入学していただいて、対外発表の目処がついてから博士後期課程の試験を受けていただきます。

本学以外で自然言語処理の研究ができる大学をまとめています。大学院から自然言語処理を学びたい人は、NAIST か東工大をお勧めします。

Q: 博士後期課程に進学してやっていける自信がありません。

A: 周囲に博士後期課程の学生がいないと、どのような生活をしているのかイメージができないかもしれませんが、だいたい修士の学生が2年かけてやる研究(=査読つき国際会議論文1本)を毎年やる(=3年間で査読つき国際会議論文2-3本)、という流れです。それができる人もいますし、できない人もいます。だいたい 博士後期課程に進学した学生のうち、1/3がストレート(あるいは短期修了)で博士号を取得します。1/3が何年か追加でかかって博士号を取得します(つまり、1本の論文に2年以上かかるとそうなります)。1/3はどうやっても博士号を取得できません(つまり、何年かけても論文が書けないとそうなりま す)。しかし、それでも進学する人が少なくないのは、博士後期課程の学生が多い研究室であれば、博士号取得に 時間がかかる、あるいは取れなかったとしても、就職できないわけではない、というのを見ているからです。※博士後期課程に進学して博士号が取れるかは、大学・研究科・研究室によって方針が大きく異なるので、博士号の取得を考えている場合、その研究室における過去の博士号の在籍者と取得者を調べてみることをお勧めします。

小町が博士後期課程の学生に期待するのは、博士号を取得してアカデミア(大学あるいは国立の研究所等)で教員・研究者として研究をする、ということではありません。そ れよりは、新しく自然言語処理や機械学習を用いて研究開発を行おうとしている企業に就職して、例えば人工知能研究所を率いるリーダーや研究開発グループの コアメンバーになって、世の中にインパクトを与えるような仕事をする、ということにチャレンジしてほしいです(特に、海外の企業に就職して海外で活躍する 人が出てきてほしいと思っています)。

博士号を取得した人、というのは、もちろんその分野の第一人者となるわけですが、それ以外の分野も必要とあれば自力で学び、問題点を発見し、必要な 人と協力して問題解決に当たる、という高い汎用的な能力を身につけた人です。その訓練として、毎年1本査読つき国際会議に通す、という目安(ペースメー カー)があるので、世界を支える、そして少しずつ変えていくような仕事がしたい人は、ぜひ挑戦を検討してもらえたらなと思っています。

Q: 博士後期課程に進学したいです。

A: はい、博士後期課程の希望者に関しては、全力でサポートしたいと思います。2015年度から博士後期課程の学生を受け入れ始め、2017年度には研究室初の博士号取得者が出ました。2020年度には3名の博士号取得者が出ました。他には東工大岡崎研究室あるいは NAIST中村研究室荒牧研究室渡辺研究室も検討することをお勧めしています。

また、日本学術振興会特別研究員に採用されれば、3年(DC1)または2年(DC2)の間、月20万円のお給料をもらいながら研究することができま す。本研究室では、これまで2名の学生が採用されています(いずれも大学院からの学生で、DC2)。また、都立大は、DC1 に申請した人を対象に、DC1 が不採択でも3年間(DC2 に採択されるまで)月15万円を給付する奨学金制度(東京都立大学博士後期課程研究奨励奨学金)、そして2021年度からスタートした文科省のフェローシップ制度(本学も採択されました)があります。日本学生支援機構の奨学金も、本研究室では半分以上の人が全額または半額返還免除またはその候補者になっています。本研究室の博士後期課程の学生は、社会人博士を除き過半数の学生がこれら月15万程度の奨学金相当のお金をもらっています。

一方、これらの奨学金制度に選ばれなくても、博士後期課程の学生には、理研 AIP での RA(フルタイムでやった場合は、学振相当額)や、その他研究開発のアルバイトを斡旋したりしています(研究成分と開発成分の割合に応じて時給1,000〜3,500円程度)。週2日程度は外部で研究開発しつつ、大学では自分の研究を進める、というような形で研究することができます。

課程博士の人は、博士後期課程に進学しても、自然言語処理分野であれば、ストレートで博士号を取得できる人は企業を含めると就職には困らないので、心配無用です。た だし、博士号を評価してくれる(=博士号を取得したことによって、給料や仕事内容が変わる)企業は少なく、そういう就職先は主に研究所になります。自然言 語処理分野では狭義の研究をする(=論文を書く)ことを主要な業務とできる企業の研究所は日本では恐らく NTT コミュニケーション科学基礎研究所(言語処理関係は京都)および IBM Research - Tokyo の2カ所ですが、最近は研究に理解のある企業も増え、NTT サービスイノベーション研究所(横須賀)、富士通研究所(横浜)、NEC研究所(川崎)、富士ゼロックスR&D(横浜)、楽天技研(東京)、 NHK技研(東京)、ヤフー研究所(東京)、豊田中央研究所(愛知)、ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(埼玉)を初めとし、いろいろな企業で研究に携わることができるでしょう(新卒採用と違い、専門性を考慮して採用されるため、自然言語処理関係の仕事に従事する可能性が高いです)。ま た、これら以外にも、東大・京大・東工大をはじめとする国立大学や理化学研究所 AIP(東京)、国立情報学研究所(東京)や情報通信研究機構(NICT=言語処理関係は京都)、産業技 術総合研究所(言語処理関係は東京)のような国立の研究所で随時研究員の募集があり、どこにも就職先がない、という状況は極めて少ないです。最近は Google Brain や Preferred Networks など世界的なレベルの研究ができる企業も東京に増えてきました。

博士後期課程では日常的に査読付き国際会議の論文を読み、自らも投稿・発表することが必須ですので、プログラミング力だけではなく英語力も必須で す。博士号取得時には TOEIC 750点は超えているようにしましょう。博士後期課程在学中に、社会人博士などを除き原則として数ヶ月〜半年程度の海外インターンシップあるいは国際共同 研究に行ってもらうことにしています。

Q: 社会人博士は受け入れていますか?

A: はい、受け入れています。お気軽に小町にお問い合わせください。修士号を自然言語処理関連分野で取得されている場合や業務で自然言語処理関係の仕事に従事している場合、博士号取得がスムーズです。会社のフルサポートがない方でも続けられるよう、Google Meet や Zoom を用いた進捗報告の時間を設けています。業務と関連づけた研究でない場合、3年で修了することが困難である場合が多いですが、3年で取得せずたとえば6年で 取得したい場合、3年分の学費で済む長期履修制度があります(利用実績があります)。

ちなみに、東京都在住の人は入学料が半額になります。また、博士後期課程の学生に対しては、社会人も含め、授業料の半額相当が最大3回まで支給される制度があります。

社会人修士も入試制度としてはありますが、卒業のために修論とは別に20単位(10コマ)の取得が必要であり、M1の授業期間は週3-4 日程度授業を受けに来る必要があります(あるいは M2 でも授業を取るなら、2年間で授業期間の週2-3日程度)。1年間の休職が可能な場合は、1年目に授業の単位数を揃えることで修士号の取得が可能ですし、博士後期課程に進学希望の人は修士号を1年あるいは1年半で取得する短期修了制度もありますので、博士前期課程への入学を希望される場合もご相談いただければと思います。ただし、2020年現在、社会人特別選抜での受験は認めていません。

また、修士号を持っていない場合でも、自然言語処理の研究開発に関する社会人経験が2年以上あり、かつ査読付き国際会議または論文誌での発表経験がある場合は、博士前期課程を経由せず博士後期課程に入学することもできます。研究生として1年在籍し、国際会議等で発表することで要件をクリアすることも可能です。2020年現在、自然言語処理や機械学習に関する対外発表経験が全くない方に関しては、半年または1年間研究生として在籍していただいて、研究会や全国大会等で一度発表していただいてから、博士後期課程の学生として受け入れることにしています。

短期修了や博士号取得に必要な要件等につきましては、個別にご相談ください。